■ 2025-06-22 17:05:46 |
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……いいよ、そういうのも悪くない。
(少し間を置いた彼女とのやり取りは変わらず心地良く、照れ隠しの時の仕草も昔のそれと同じ。つい身も心もすっかり緩んでは、明らかな冗談へ口元を淡く綻ばせ、快い頷きを返して。しかし、直後には軽く肩を竦め「……なんてな、冴島の思い付きみたいなオカルト遊びには昔散々付き合っただろ。もう勘弁」そんな少しの茶目っ気を含んだ冗談返しを試みて。とはいえ、あの溢れんばかりの光に満ちた瞳に捉えられてしまえば、きっと自分は断れなどしないだろうけれど……そんなほの甘い青春の一ページを綴っている自覚もないまま、何気なく車窓越しに流れていく駅名表示を目で追っていると、唐突な違和感にそっと眉を寄せて。本当に自分達は、毎日この電車に乗って、高校からの帰路に着いているのだろうか。──降りるべき駅名が、どうしても思い出せない)
なぁ、俺達……いつも、なんて名前の駅で降りてたっけ……?
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