■ 2025-06-22 17:05:46 |
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そう、ならいいけど。……試合頑張ってね。
(向かい合った顔の色は存外想像していたよりは悪くない。彼の自己申告の通りなのだろう、何かと忙しそうにしているのは交友の減った今でもなんとなく知っていた。週に一度集まって駄弁る程度のゆるい文芸部に所属する身としては何かに打ち込んでいる姿は眩しく煌めいて、するりと応援の言葉が口をつき。気恥ずかしいことを言ってしまったと思うころにはもう遅く、窓の外に視線を遣ることでなんとか平静を装いつつ。小中高と進むうち、自然と互いに同性と過ごすことが増えたためか、こうして二人で話すことも言われてみれば随分と久しいことのように感じられて。昔を懐かしむように目を細めては、自分の膝に置いた鞄を抱きしめるようにして、ぽつりぽつりと羨望を)
やっぱ、昔とは色々変わっちゃうよねぇ。……あーあ、有馬くんが私と一緒にオカルト研究部立ち上げてくれてたらな~……ふふ、なぁんて。どっちにしろ二人じゃ人足りないか。
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