■ 2025-06-22 17:05:46 |
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──帰ろう、冴島さん。こんなものは……こんなものは、ただの“遊び”だ。
(……いつの間にか、あれ程煩わしかった蝉の声もピタリと止んでいる。肌に張り付くようだった夏の不快な湿気も吹き飛び、今はただぞわぞわとした本能的な怖気が全身を支配して。先んじて少女へ応答するような銅貨の動きが一層魂を縛り、ただ茫然と硬直するだけの己を引き戻したのは、同じく恐慌状態に陥りかけている相手の縋るような眼差しで。──自分がしっかりしなければ。正気を喪失するギリギリの瀬戸際で奮起しては、彼女の手を強引に取って教室の外へと導こうと。その時、まるで茹だるようなアスファルトの上で転がる蝉の死骸が唐突に息を吹き返して飛び立ったかのように、けたたましい大音量の鳴き声が室内に響き渡り。自身のすぐ耳元、いや、鼓膜の内側まで潜り込んだ存在が身を震わせているかのようなそれは、こちらの意識を掻き毟り、急速に自分達を狂気の淵へ誘おうとする。三半規管の狂いに立ち眩みすら覚えて、否応なく足が止まり、自らの耳を押さえて膝を付く。それでも、繋いだ彼女の手だけは決して離さぬまま、半ば蹲るようにして背後を振り返り──教室の窓一面を覆う、あちこちへ歪に引き伸ばされた形状の真っ赤な目、目、目【 い い い い い い い い い え 】……それは、某月某日の、とある小学校でのこと。〆)
(/大変冗長な文章になってしまっておりますが、一旦ここで区切りかと思い〆とさせていただきました。ただ、もしこちらのロルに返答をしたいということであれば、ご随意に続けていただいても大丈夫です。有難く拝読いたします!
あまりご相談等なく、さくさくと進めてしまいましたが、問題等なかったでしょうか…?もし相性に問題なければ、こちらとしてはぜひ娘様と次の話へ移らせていただけますと幸いです。最初に提示させていただいた他のお話でも構いませんし、何か他の題材をご希望であれば何なりとお申し出ください。また、今後はもう少しホラーよりも日常パートの比重が多い方が良い、あるいはこちらのPCにこんな要素を入れて欲しい、などご要望やご相談がありましたらそちらもぜひお教えください……!)
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