…! (きぃ、と扉が僅かに開いた瞬間、すかさず足に力を入れ、タイミングを見計った。現れた人物、背中に羽のある魔族の顔が見えた瞬間、今だ!と思いきり床を蹴って、彼の横をすり抜ける。支部内の構造なんて把握してないが、ここにいたらきっと酷い目に遭う、ここから早く出たいという気持ちが先行し、考える前に体は自然と適当な方向へ廊下を駆けて)