きみの深淵（〆）

私事で恐縮ですが、お恥ずかしながら現在スランプ気味で筆を執ろうにもあまり思うようにいかず……文脈が分かりにくい、絡みにくいなどありましたら後日改めてご返事したためますので、ご遠慮なくお申し付けください……！ご迷惑をおかけいたします。

また、PF拝見いたしました。暗澹から逃れようとモラトリアムに耽っている感じ、非常にドストライクです……！風貌にも愛嬌が詰まっていて、オープンに見せかけて閉ざされた内面のギャップに趣きがありますね……控えめに申し上げて最高です。

此方も仮定PF、ロル投下させていただきましたので、軌道修正すべき箇所など何なりとお申し付けください！



【名前】古見　彰人( ふるみ　あきと )
【年齢】18歳

【容姿】髪は染めたりした形跡はなく、自然なままの黒。クセで毛先が跳ね返り気味。目にかかる程度の前髪を自然に任せて流し、スタイリングに凝る気配はない。眦がシャープで、一見すると暖かみに欠ける印象。表情が崩れないのも相俟って、親近感に乏しく映る。出不精気味で肌の色は白め、不健康ではないがやや痩躯。身長181cm。無彩色の装飾がない服装が中心。服装選びに特別こだわりは無いが、印象を損なわない程度の意識はあり、服屋で何かとマネキン買いしがち。総体的に落ち着いた印象。

【性格】俯瞰的な視点を持ち、人の機微には聡い方。一人が苦にならない恬淡とした気質で、一貫して沈着な姿勢を崩さない腹の据わり様。物心つく頃から出不精気味でそう活動的な方では無いが、思い立ったら当日中に旅行に発つなど謎の突発的な行動力がある。人並みに心の動きはあるが、それを敢えて自己表現する必要性をあまり感じていない。そのため表層的には無愛想に映ることもあるが、下手に繕わない実直な姿勢に裏付けされている。わざと核心を暈した迂遠な言い回しを選びがちで、時にそれが転じて皮肉と受け取られる事も。人付き合いに苦手意識はないが、なかなか他人行儀なクセが抜けず、節度ある距離感を保ちがち。一方で、一度でも懐に入れた人間には尽く寛容。甲斐甲斐しい面倒見の良さを発揮するなど、存外人情味が深い。気を許した相手にはすんなりと懐禁を開く素直なところも。

【備考】理系分野を得意とし、総合的に平均点はまず手堅い。高校進学と同時にマンションの一室で一人暮らし。家事炊事は割とこなれている。部屋はよく整頓されている、というより私物が最小限なミニマリスト。敢えて挙げるなら本棚の数が多いくらいで、私室は殺風景。映画鑑賞やパズルゲームが趣味で、一度手を付けると夜通し没頭する日も珍しくない。表向き平常な顔で乗り切るが、低血圧で寝起きが悪いのも重なって翌日に響く事も度々。初めこそ付き合いで喫煙していたが、今や常習化している。アルコール耐性はあるが飲酒は付き合いの範疇、独り酒を楽しむ機会はあまりない。



どうも。……田部井先輩、でしたね。古見です。一年、理学部の。

(　新歓の名目を余所に、手近な小鉢に舌鼓を打っていた折。ひっきりなしに笑いさざめく喧噪の中、明るくフレンドリーな声が横合いから飛び込んでくる。大学生という肩書をまんま写し取ったような人物だと、まず最初に浮かんだ所感はそれだった。初対面の垣根を物ともしない切り口に、対する自分は柄にもなく距離感を測りかね、結局のところ極めて無難な挨拶と、会釈ともいえない動きでそれに応じる事に。それから卵焼きに取り箸を運ぶ合間、当たり障りのない会話の続きを。小皿に二切ればかり取り分けたそれを彼の手前へ寄せてから、最早誰が注文したかも分からず、テーブルに放置されていたジョッキを傾けて喉を潤そうと。途端、口内に広がる風味にきつく眉根を寄せる羽目に。案の定というべきか、すっかり生温くなっていたビールの味は、それはもう形容し難かった。一旦言葉を区切った後、補足するように言葉を落として。　)

まあ、そうですね。家庭の味とはまた違って、甘さも控えめで──……口直しにも、最適ですし。