スレ主 2025-02-22 08:41:29 |
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【洋館/1F学習室/リカ、ゾンビ×3】
リカ「ん、そう…そうだよね…わんちゃんだって死んじゃう時、考える事はみんな色々だよね――」
軽く頭を撫でられるのは満更でもないらしく寧ろ嬉しそうにしている。
まるで“死”という感覚・物事そのものを反芻するかの様に懐かしみすら含んだ寂しげな声色で、少女(リカ)はぼそりとそう呟く。
リカ「そう…お昼寝……“学校”!“飼育小屋”!――本で見たりした事はあるけど、ほんものは見た事ない。――飼育小屋って…もしかして(うさちゃん)とかも…いる?」
またまた妙な所で食いついてきて少女の半ば虚ろだった目が少なからずキラキラしている様に見えるかもしれない。
尋常な動植物は彼女が居た滅んだ世界では貴重…殆ど環境破壊や最終戦争の結果絶滅したも同然な有様で、リビングデッド化した屍兵器になったり(最初に言ってた頭が置き換えられた犬が其れにあたる)、生物兵器化されたり汚染で突然変異したりしたモノばかりが残っていて歪な生態系が構築されてしまっている。
――そんなこんなで得体の知れない状況下でも、まるで学校で下級生が上級生と和気藹々と談笑している様な感じで屍人形な少女(リカ)と怪異な犬っぽい少年(狼谷)は束の間の静かな時を過ごすが…
ぎしっ…ぎしっ…
学習室へ向けて、木製の床を軋ませながら歩いて来る複数の不規則な足音――
それを耳にして、屍人形(ネクロニカドール)な少女(リカ)は無言で少年(狼谷)を護る様に前へ出て瞬時にブレザーの内側のショルダーホルスターから二挺持ちのコルト製の38口径リボルバーを引き抜いて構え…
リカ「かくれていて、タクトはわたしが護る。」
そうして屍人形な少女(リカ)は学習室に侵入して来た何処かの作業員の様な格好をした蒼白な死人めいた肌の三人の(動く屍)と相対する。
(鼻が利く)なら分かるだろう、程度の差はあれ、彼女(リカ)とそれらの(動く屍)達からは同じ匂い――文字通りの(死臭)が匂う事を
>狼谷拓人、ALL
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