明谷 弘也 2025-01-11 01:01:58 |
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(相手の手の温もりが伝わってくる。‘どんなお前でも大丈夫だから’と言って貰ったばかりじゃないかと思い直して、通帳に込めた力をゆるりと緩めた。手の震えは治まっている。相手の問いにコクリと頷き、肯定の意を示す。相手が中を確認するのをじっと待った。賢い相手は直ぐに気がつくだろう。通帳の残高が残り僅かなのと、お金の流れを。就職してからずっと給与の大半は実家へと流れていた。恥ずかしさからなのか、情けなさからなのか(多分両方)、相手を見れなくなって視線が落ちる。これが2つ目の相手に伝える事。)
家を出るまでの僕に掛かったお金は…返さないといけなくて…。
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