2025-01-03 22:15:27 |
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>11 リリア
( 町長と共に奥の会議室から出て事務所に戻ると、受付カウンターにクラリスが立ち、訪問者──ウサギ族の少女リリアに対応している様子が目に入る。クラリスは彼女から渡された仕事の申請関連と思しき書類を手にしており、こちらに気が付くと声を上げて町長を呼び止めた。「あっ、町長!丁度良いところに。」町長アーノルドはクラリスの手元の書類に目を留めると、老眼鏡をかけ直して丁寧に確認する。書類に目を通す彼の表情は次第に和らぎ、納得したように頷くと、リリアに向き直り口を開いた。「良いじゃないか。ぜひお願いしよう。リリアさん、これからよろしく頼むよ。」町長はリリアに優しく微笑みかけると、手にした書類を持ちながらこちらを振り向いた。「ジーン君、新しい司書さんに図書館の引継ぎをお願いできるかな?」一連のやり取りを聞き流し、掲示板のあの募集の件か──と張り紙の事を思い出しながら自身のデスクで事務仕事に取り掛かり始めていたところ、上司の呼び掛けに手を止める。一つ返事をして椅子を引き立ち上がり、カウンターに近づきながら )
はい。自分はいつでも大丈夫ですけど…リリアさん、この後時間あります?
(/初回文のご投稿ありがとうございます!いえいえ、募集早々に素敵な司書さんに来ていただけて嬉しい限りです。余談ですが、これまでは図書館専門の職員が居なかったため、町役場の職員が図書館の開閉や管理を担っていたという設定を考えておりました。それを踏まえて上記の通り、この後はジーンから図書館についてお仕事の話をしつつ交流できればと思っております。流れを作るため少し冗長なロルになってしまいましたが、今後は程よい量感で続かせていただきます…!どうぞこれからよろしくお願いいたします。)
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