奏歌翔音 2024-11-27 00:36:53 |
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>アリア、ウルファ
……ありがとう。
(月影は小さく呟き、袖口を軽くつまみながら静かに歩き出した。羽織の裾が足元で揺れ、使い込まれたわら草履が音を立てる。周りの賑やかな声が聞こえるたび、わずかに肩を震わせながらも、その瞳はアリアの背中をじっと追い続けていた。足元を確かめるように慎重に歩き、中へ入ると、ふと立ち止まり再び周囲を見渡す。そして、月影はウルファの名前を聞いた後、少しだけ視線を向けると、何も言わずに静かにうなずいた。)
>大乃女
……何か用か?
(大乃女の目が自分をじっと見つめていることに気づくと、月影は少し戸惑いながらも、その視線を受け入れる。しかし、瞳の奥に何か見透かされるような気がして、月影は一瞬息を呑む。少し間を置いて、月影は問いを口にする。声は冷静だが、その目には不安の色が見え隠れしている。)
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