……ん。甘いもの (あとの事は女中達に任せて部屋に戻ろうと思っていた矢先。だだっ広い屋敷の案内を頼まれればうげっと、あからさまに顔を顰める。が、根っからのお坊ちゃん気質故に呼んだ時、彼がすぐ己のもとに来てくれないのも嫌だなと自分勝手ながら思い。案内をする対価に甘い物をと、手のひらを出すとエサを求める子猫のように黒曜石の瞳をじっと見つめて)