常連さん 2024-10-29 22:26:54 |
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車自体もそうですがこれは……!
(多少のミスがあったとはいえ、対人向けにアグレッシブに攻めにいったにも関わらずそれほど突き放すことが出来ず、むしろ背後より感じるプレッシャーが大きくなっている。車自体はエンジンに手を加えたこのS2000と比べても少し上程度という見立て、しかしそんな事だけでは到底説明のつかない乗り手の巧さを強く感じて。中学入学したての頃から相当走り込んだコース、誰よりも上手いとまでは言わずともここで車を気持ちよく走らせるコツはしっかり熟知しているという自負はあって。幸いにも先程のコーナーでの攻防で全開走行におけるコーナリングの感覚は取り戻せつつあり、先程の失敗も踏まえ微調整をかけ再びブレーキング競争へ……。大きな差ではないとはいえパワー負けしている以上自分に勝ち筋を見出せるのはこの低速セクションのみ……そこまで考えたところで自分がいつになく熱くなり、余裕がなくなっているのを感じる。この勝負は譲りたくない、らしくもなくそんな想いが自身を突き動かす。それは相手が同年代ぐらいであると知ってしまったからか、慣れ親しんだコースでの自身の走りへの自信からくる矜持からか、兎に角負けたくなかった。先程より僅かに浅いポイントで調整したブレーキング、しかしリアを流さず高回転エンジンのパワーを路面にロスなく伝えられるようタイヤが滑るか滑らないかギリギリのところでグリップを最大限に活かし、今度は概ねイメージ通りのコーナリングを決めて「つけ入る隙があるとすればあそこですね……」運動性はフロントミッドシップによる理想的な前後バランスを実現したS2000の方が上、やはりつけ入る隙があるとするならテクニカルなコーナーセクションになってくるだろう、それにおあつらえ向きのコーナーがこの先にある、急勾配の短めの高速区間から続く大きくU字に切り込み出口にかけて狭くなる右コーナーからの緩やかな左から右へ続く滝澤峠名物(と勝手に思っている)『滝落としのスネークヘアピン(命名は春風)』勝負のポイントをラストの高速セクション直前の滝壺に潜む蛇に定めるとビッグアクションは起こさず堅実にバトルを進めて)
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