通りすがりさん 2024-10-19 20:23:00 |
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……回復程度なら、できる。
(彼のぎこちない笑顔に反応したのか、普段は不安定に揺れ動く瞳の焦点が少し、本当にほんの少しだけではあるが─彼をじっと見据え、瞳が緩やかに細まって美しい三日月形を描いた。そうして微かに微笑んでみせた後は─また焦点は虚空を落ち着きなく彷徨い始める。その後は時折崩れ落ちながらも何度も起き上がり、課題を達成した彼を見つめながら─誰に言うでもなくぼそりと呟き、運動着の胸ポケットからマジカルペンを取り出した。─どちらかと言えば、魔法よりはマレウスを筆頭とした妖精族の扱う"祝福"に近いのだが─まあ、どちらも同じようなものだろう。一人で納得した後、呪文とはまた違った不明瞭な言葉を発し、マジカルペンを軽く揺らす。ペンに埋め込まれている魔法石によく似た、透明な─自分の"妖精"としての力である、癒しの力を帯びた光─の粒が空気中にぱっと散った後、彼を柔らかく包み込んで)
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