異世界同士の導き手 2024-10-09 23:32:48 |
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(連絡先を渡した日の仕事終わり。急いで携帯を確認してみれば、知らない番号からの着信が一件だけあって。本当に掛けて貰えたと喜びながら、その番号の名前をユイトで登録しておく。もう夜遅いから掛け直すのはやめておこう。明日の狩りが終わった時間の後…昼寝前くらいなら繋がるだろうか。繋がらなくてもきっと掛け直して貰えるだろうと思いつつ、いつもより軽い足取りで帰路へ。
家に帰れば歯磨きとシャワーを済ませ、寝巻き姿でベッドに寝転んで数分後、気付けば夢の中。目覚めは決まった時間、日が昇るくらいの早朝。ゆっくり身体を起こせば欠伸を一つ。のんびりした動きで身支度を済ませれば、そのまま狩りに向かう。
順調に終われば捌いたのをホストクラブに卸しに行って、余ったのは自宅に持って帰って保存しとく。それから朝飯を済ませて、一旦ベッドに寝転んで休む。いつもと変わらない日々。…それに一つだけ、新しいこと。時刻は9時を少し過ぎた辺り。携帯片手に、らしくなく、どうしようかと悩む。自分から誰かに連絡するなんて早々ないし、何より相手はお客さんな訳で……とりあえず、掛けてみるか。身体を起こして、携帯の通話ボタンを押す。それから耳に当てて呼び出し音を聞きながら、妙に緊張してきた。やべ、手汗が止まらねぇ。…それから数十秒後、呼び出し音が途切れたから通じたと思い口を開き話しかけるその声は、少し震えていて)
えっと…ユイトの連絡先で合ってる、よな?今日、空いてるか?良かったら昼寝しに2人で出掛けねぇ?いいとこ知ってるんだ。
(暫く話した後、通話が終わったからベッドに携帯を置く。思ったよりもいい返事が貰えた。出掛けるなら集合を公園にして、昼飯に弁当作ってくれるって…誰かが作る飯を食うのって、久しぶりな気がする。ユイトと店の外で会うの、何かこう、落ち着かねぇな。約束の時間は12時。それまで適当に過ごすかと思ったけど…結局やる事思いつかなかったから、11時には着いちまった。どうすんだこれ。…空でも眺めて待ってりゃいいかと、雲の流れる様子を見ながら待ち合わせ場所でぼんやり立ち尽くして)
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