匿名さん 2024-10-01 22:01:51 |
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「はいはい、分かってる。」
(冗談を言う彼女から手を離せば両手を顔辺りまで上げてその気はないと示し。そして彼女が自室へと入れば、言われた通り一先ず道具を床に下ろしてソファに腰掛ける。しかし数秒もしないうちに立ち上がり、窓の外を見ては目についた窓枠の埃を拭ったり、テーブルに掛けられたクロスの皺を直したりといつものお節介癖が出てしまう。そうこうしていれば彼女は小走りで出てきて尋ねるので、つま先から頭のてっぺんまでチェックして。)
「んー…うん、良い感じ。買い物するならお財布、ハンカチもちゃんと入ってるよな?」
(妹のように思っているからこそなのか、それとも当人の性格なのか、忘れ物がないかまで入念にチェックをする。面倒臭がられる事もしばしばあり、直したいとも思うがそれでもやはり彼女に対してはつい悪い癖が出てしまう。更には赤い頭巾の若干のずれを直そうかと手を伸ばしたところ、粗暴とも言える大きなノックが3回程部屋に響いた。その正体は言わずもがな赤ずきんが助けた狼で、また趣味の悪い品を奉納しにきたらしく玄関の前で沢山のキノコを両手に抱えていて。)
『ルージュ!きたよ、グレイだよ!』
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