人間 2024-09-29 13:36:37 ID:88fede34f |
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おや、私の顔を忘れてしまったのかと思った。
(掛けた挨拶に対し何か思い悩むかのようにして長い合間を要した後、漸く聞こえた返事にくつくつと喉を震わせ。自分を見てこの様子なら相手が何を思ってるかなど決まってるだろうに、思ってもない冗談で返すのは些か意地が悪いだろうかとおかしげに眉をやや顰めて口元が薄く弧を描いて。下から覗いた相手の頭部は、以前話していた魔除けに使われるような南瓜の怪人でも模したような彫り方がされており、表情が変わることなど当然なくともある程度何を考えてるかの想像がつくのがまた面白い。比較的自分達に馴染みのあるその頭部でも人間の成人男性よりは頭ひとつもふたつも高い位置にあるその頭が、参った、と言いたげに困惑する姿がどこか愛らしく見え。そんな事を素直に告げてはただでさえ詰まることのない距離が更に開いていってしまうことだろうと言葉を飲み込み、律儀に応対する彼の人の良さに微塵でも配慮をするのであれば紡がれた言葉の意図を汲み取ってやるべきだろうが、離れるつもりは毛頭ないと口に出していなくとも分かるほど躊躇なく彼が足を一歩踏み出しのならその後ろにさも当然かのようにして足先を向け。)
そう、私も買い物…なのだけれど、それより気になることができてしまった。君がどんな物に関心があるのか、普段どのような過ごし方をしているのか、とても興味深い。荷物が少ない今のうちなら体力のない私でも負担は無いだろうし、同行してもいいだろうか?
(清々しい微笑で図々しくも今しがた用事の優先順位が変わったと彼からすれば一層頭を抱えるだろう悩みの種を無慈悲に植え。気にせず買い物をしてくれ、そうと言わんばかりの位置からついてこようとし、控えめな問いかけに反して意思は固いと感じさせるその微笑は彼にどう映るのか。先日邪魔した時よりも彼の素顔が分かりにくいその南瓜頭の中のゆらめきを間近に観察したいが避けられてしまっては機会を逃してしまう。距離は今のままに、彼からの反応を伺うように下から少し見上げる程度に視線を注いで。)
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