一閃(〆)

おー、そうだな。昼寝に最適な場所が見つかると良いがね
(此方の戯れにも本気で怒っている風には見えないながらも、本人に悪気はないのだろうが逸る気持ちを示すよう若干力強く引かれた手に軽く前につんのめりそうになりつつ彼女に追従して。中に入って開口一番気にしたのは仕事をするのに適した環境か否かより優先事項はいかに快適に過ごせる場所であるかということで。二人で一部屋ずつチェックしていくと建物の中は日本家屋風の印象そのままに広い和室や縁側などがあり、事務作業用の書斎風の部屋やキッチン、浴場などの生活に必要な設備も最低限取り揃えられており、そういった設備はいずれも使い勝手の良い現代的なものになっているのがわかって「いやはや、至れり尽くせりとはまさにこのことだねぇ…てことで早速…」国を護るという大きな責任を負う立場、それに見合うだけの立派な屋敷だと太鼓判を押すと、満足げに和室の畳の上に仰向けで寝そべって)