月に叢雲、花に風　

久々の長めの旅行とても楽しかったな。脚バッキバキでもう二度と歩行が許されない体になってしまったけど。
hrptツアーも楽しかった、最高だった、危うく再燃するところだった。
魔法の名家でゴリゴリの天才だけど、その代わりに体力筋力ゴミ以下の蛇寮生とかやりたいなって思った。
普段から魔法使った移動方法しかしないせいで、たまたま知り合った獅子寮生に振り回されて長距離歩かされて小鹿のようになりながらキレ散らかしてる蛇君。

「クソが、クソが、クソが、僕、この僕を歩かせるなんて、クソッ、僕は──家の息子だぞッ、畜生、畜生…！」
「もうちょっと歩くよ～！…だいじょぶ？おんぶする？」
「誰に物言ってやがるヴォケがッ！！僕に、僕に構うなクソッタレ！！」

脚めちゃくちゃプルプルしながらキレてるし、その辺で拾った枝を歩行杖にしてるし、口調も態度も名家の息子とは思えない感じの。人って疲れてる時に本性出る。
それでもへらへら笑って応援してくれる獅子寮ちゃんに恋したい。歩いてる時は本当にこの女ボコボコにしてやるからな、くらいに思ってたのに、目的地に到着して「がんばったねぇ」って微笑みかけられただけでｽｺﾝとあっさり恋に落ちちゃう名家の息子……

後々大広間前とかで待ってて、獅子寮ちゃんの同室さんにウゲ～お高く留まってる嫌味な蛇寮生だ…みたいな目を向けられながらも「この間は悪かったな。非礼を詫びよう。そして、感謝を」って言いながら花押し付けたい。
ノンデリ獅子寮ちゃんにうわ性格全然違うねとか頭打った？とか疲れてると性格変わるっていうもんねとかドンマイドンマイとか言われてまた小突きたい。今度は笑いながら。