(程なくして聞こえてくる寝息、静かで穏やかな時が流れてゆく中、ベッド脇に持ってきた椅子へと腰を下すとカバンから取り出した文庫本を読み耽り、時折本から顔を上げては彼の様子を窺っていて。少ししてからぬるくなった額の上のタオルを再び氷水で絞り直してから額の上に再びのせてやり)