戦士 2024-09-03 21:24:37 |
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!!?!
( 突如として抱き寄せられた体は彼の剛健な腕の中で従順に収まり、あまりにも突飛のない言動に状況飲めず動揺から瞬きを繰り返しては、軽口を挟みながらにこやかにやり取りをしている彼と店主とを交互に見遣る。どうやらこの状況に戸惑っているのは自分だけのようだ。彼の演技があまりにも自然で、どこからどう見ても仲睦まじいカップルにしかみえないらしく、他の常連客も野次を飛ばしたり口笛を吹いたりと囃し立てはしても2人の仲を疑う者は誰1人として居ないように思われた。それにしてもこの偽装夫婦の設定に早くも順応している彼に驚きを隠せない。カトレアといえば頬から耳から頭の天辺に至るまでじわじわ熱を帯びていき、目はぐるぐる模様になり、頭の先から湯気が出そうなほどで、もはやこの場の流れに任せてこくこく頷くことしか出来ないでいるのに。オーダーを聞いた店主が準備の為に去った後も心臓のばっくばっくという音が落ち着かず放心していたが、後に身を自由にされるとハッと我に返り、直ぐ様目線を斜め下あたりに逸らす。そして頬を朱に染めたままやっとのことで小さな声を絞り出して )
や、えと、だっ…大丈夫、です…。ご対応、ありがとうございました。まさかアーサー様がこんなに演技がお上手だなんて知らなかったので、その…、少しびっくりしましたが。
( それからタオルで手を拭き、急激に上がった熱を冷ますべく提供されたグラスを手に取ると、水をごくごくと一気に飲み干してからほっと一息つく。そのうち辺りの客も各テーブルごとに別の話題で盛り上がり始め、此方への興味関心を失ったようで )
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