戦士 2024-09-03 21:24:37 |
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う……ああは言いましたが、さすがにアーサー様と同じ量の大盛りはちょっと…。なので、がっつり中盛りくらいにしておこうかと。
( 確かにそれほどお腹は空いているが、体格の良い戦士の彼に並んで曲がりなりにも聖女の自分が大盛りチャレンジをする勇気はなく、当然誘いを断れば控え目な返答を。そのうち馬車に揺られている時に漂っていた匂いと同じ匂いのする建物まで辿り着くと、どんなご飯を食べようかと楽しみで足取り軽く彼に続いて店内ヘ。ドアを開けた拍子にカランカランと小気味良いドアベルが鳴るや否や、カウンターの向こう側で接客中の女将らしき人物が此方に気が付き、不意に目が合った。かと思えば店内によく響く声で話し掛けられ、良くも悪くも見事にスピーカーの役割を担ってくれたらしいダリウスの誤情報が既にここまで出回っていることを理解する。これからお世話になる村だ、今度はきちんと訂正しておかなければ。そう思って否定しようと口を開き )
!? あっ、いえそれはダリウス様の勘違……
( しかしカトレアの声に被せてさらなる野次が飛んできた。『あー!ダリウスの話してた若夫婦か!魔物に襲われてるところを助けてくれたっていう。こっちのデカいにーちゃんかなり強いらしいな!』女将の声掛けに反応を示したのは当の自分達だけではなかった模様。あちらこちらでお酒や食事を楽しんでいたはずの数名の常連客までもがいつの間にか動きを止めてまじまじと此方を見、酒の勢いもあってか次々と話し掛けてくる。『よく来たなぁ、こんな何もないところに。ダリウスの話だとあっちのねーちゃんは魔物を消しちまったんだと!』『で、助けてもらったお礼に昔ダリウスんちのばぁさんが住んでた家を譲ったってよ。いいなぁ新婚かぁ…。にーちゃん頑張れよ!』歓迎されていることは確かなのだろうが、そのうち肝心の2人を放ったらかして話は大いに盛り上がっていく。あの時の判断ミスを悔いながら、肩身狭そうにカウンター席に腰を下ろして )
………初めてダリウス様にお会いした時に、きちんとお話しておけば良かったですね。
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