戦士 2024-09-03 21:24:37 |
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えっ、本当に良いのですか?ほぼ私の直感ですし、まだ家も村もきちんと見ていないのに。
( 此処がいい。村が見えた途端口をついて出た言葉にカトレア自身も驚いていた。しかし本当に気に入ったのだ。魔王討伐のため齢15歳で故郷を離れ、旅を続けて7年。今に至るまで様々な国や町に立ち寄ったがこれ程までに惹きつけられる場所は無かった。それに誰かが呼んでいる気がする、此処がずっと探していた居場所だと。この村周辺に何故精霊が多く集まっているのか不思議に思っていたが、恐らくこの土地自体に大精霊の加護を受けている可能性が高い。それで聖女である自分と波長が合い、惹きつけられたのではないだろうかと。それより驚いたのは彼のあまりにもあっさりとした二つ返事で、本来ならもっと慎重に、ゆっくり村を見てから決めたかったのではと心配になり慌てて確認して。そうこうしているうちに幌馬車は簡易的な木製の門をくぐって村へ到着し )
『ははっ!決めるのが早いなぁ、おふたりさん。まだ碌に見てないだろうに。そんなに此処が気に入ったかい?─── …さ、着いたぞ。今からさっき話した空家まで案内するが、村の中心からちょっと離れたところにあるんでね。もう少しの間そのまま乗っていてくれ。』
( 2人のせっかち過ぎるやり取りを聞いていた男性は愉快そうに笑いながら馬車の手綱を引き、空き家のある方へと向かい始める。緩やかに景色が通り過ぎていき、暫くして辿り着いたのは中心部からやや離れた所にある樹齢云千年はありそうな幹の太い大きな一本の木。の、その隣に建っている1軒の荒屋の前で )
『ほら此処だよ。ボロいが手入れをすれば住めるだろう。…まぁ、とりあえず中を見てみな。』
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