戦士 2024-09-03 21:24:37 |
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おっと…!大丈夫か?…俺の近くに来ておいて良かったな
(こちらの呼び掛けには基本的にレスポンスの悪くない彼女が一瞬答えに窮し、迷いを見せる。難しい質問や要求をしたのであればそれもわかるが、こちらが口にしたのはただそばに来いというたったそれだけのことで。それだけでも普段との違いを感じて違和感を覚えるが、そのことについて思考を巡らすよりも早くワンテンポの遅れはありながらもこちらの誘いに乗り隣へとやってきて腰を下ろしたその横顔は、何かを思い詰めたような表情をしているように見えて。彼女がそんな表情を浮かべる理由に思い当たる節が全くなく新たな疑問が脳裏に鎌首をもたげて、何を話しどう言葉を切り出すべきか、こういう時気の利いた言葉の一つも言えない不器用な脳をフル回転させるも先に口を開いたのは彼女の方で、一言一句聞き逃さないよう耳を傾けるが全てを言い終えるより先に全身を襲う衝撃、それが悪路を往く幌馬車の揺れであることを男の言葉によって理解し次なる揺れに軽く身構えていると一際大きな衝撃が再びやってきて、それによってバランスを崩し壁に頭をぶつけそうになったその肩を間一髪抱き寄せて。この瞬間照れや気恥ずかしさよりまず彼女を守れた安堵の方が大きく、なんとも言えない緊張感から解き放たれ屈託もなく笑うとそんな軽口叩き「俺はカトレアと居て嫌だと感じたことなんて、これまでで一つとして無かった……いや、探せば少しぐらいは何かあったかもしれないが、とにかく何を悩んでるのかはわからんが、多分それは見当違いって奴だ」直前まで耳に届いていた嫌ではなかったかという問いかけ、続く言葉までは皆目見当もつかなかったが後にどんな言葉が続こうと、直近で彼女に関して嫌だと感じた出来事に思い当たるものは何一つとしてないと力強く断言し、全ては思い過ごしだと笑い飛ばして)
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