『蚕繭』 2024-08-25 20:21:07 |
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(/よ~しそれなら保護してふくふくのまん丸にするので覚悟して下さい!!(悪い笑顔)
ですね!痛み分けとしておきましょう!!もうお互い楽しいという事で!!
このギャップつよつよな顔面迫ってきたら一人芝居くらいしちゃいますって……仕方ないのでは……なんなら顧客のクレームもこの顔で黙らせてきたので……。
良いですねえそれ!絶対入れましょうその出会い!!えっ…じゃあ握手とサインもご入り用ではない……?それはそれとしてファンの方が倒れたら、桑嶋が「具合悪いですか。」と顔覗いて触ろうとするので早めに止めなければ色んな意味で危ないですね……。)
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( 話の途中に向こうから声が被った事で、川のように滑らかな変人の言葉は一旦止まる。次いで此方を差した指と、再び彼の顔へと順繰りに動いた瞳が、数秒のラグを経てゆっくりと瞬きを一つ。「……オレは一人っ子です。似ている人も見た事ありません。」目の前の彼にとっては残酷な一言というか、当人にとっては単なる事実というか、ともあれ“双子説”を淡々と否定する。それから閉じた口がほんの微か、この至近距離でも見難い程の結びが引かれた後に、己の鼻先を指している手を両側から、持ちっぱなしだった小瓶も巻き込んで覆い握る。「アンタはオレに、“自分の為に絵を描いてほしい”と個展で言いました。迷子の時に家まで案内しました。立てない時に絵を描く道具を渡しました。ホットケーキを作りました。動けない時にゼリーをくれました。」絵の依頼を受けた際と同じ勢いで顔を近付けながら、同様の早口の捲し立てと主観一辺倒に彼に浴びせかけるのは、互いの間にあった――恐らくこの画家の記憶にはっきり残される程印象が強かったのだろう出来事の幾つか。大して息も吸い込んでいなかった割には長尺を確りハッキリ言い切った後――不意に捕まえた彼の手から十指が離れ、両腕共に力無くずり落ちて垂れ下がる。そこから三秒前後の沈黙が空いて、「……それとも、」さっきの早口言葉の反動か些か掠れを含んだ音と共に、今度はふらりと蹌踉めいて二歩退く。「……アンタは、春翔さんじゃ、ありませんでしたか。」此処に至るまで眉一つ動かない、表情など無いに等しい凍った面持ちのまま、此方の人違いを問う声だけは誤差とも言えるような範囲でボリュームを減らしつつ、もう一度反対方向に首を傾け直す。)
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