『蚕繭』 2024-08-25 20:21:07 |
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(/私も時々解らないんですよね桑嶋が……そこが変人たる由縁ですが。それはそれとして桑嶋とは違う意味でどこまでもマイペースな春翔さんの事、私も大好きですよ~~!!
倒れたら私が介抱しますのでご安心を!(?)私も楽しみですねえ…桑嶋はきっと普段と変わらないのでしょうけど……。溜まっていく…んじゃないでしょうかね…何せ利益得ている筈の画商さんをあんな事にするくらいなので……今の内に胃薬とか準備しときます……?
お言葉に甘えまして桑嶋ぶっ倒れイベントへ場面変換させて頂きました!ご覧の有り様ですのでご自由にご乱入下さいませ……ううん大惨事……。)
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( 玄関のドアを開ける間際、また画商が疲労の青息を吐いていったのは二人の知らぬ所。その内の一人である変人は笑う男を見ているらしい、弄ぶ掌はそのままにぼんやりそちらへ顔を上げている。相も変わらず何を思考しているやら、はたまた何も考えていないやらどちらとも解らぬ沈黙のまま少々、不意と矛先が刺さった彼の声に此方もゆらり頭が揺れて、向いたのは指定されたコンビニ袋の方。するっと遊び道具を手放した緩やかな勢いに流れるまま袋の持ち手を指に引っ掛け、床に若干引き摺りつつも彼の元にお届け。「……どうぞ。」仮にも自分への差し入れだというのに、部屋隅の棚に積まれたブランド品同様執着なんて微塵も見せずに手渡した後、「……眠いです。」活動限界に達したらしい、つい先程も告げた一言を最後の言葉に、今度は額を肘掛け目掛けて落とし寝息を立て始める。
……それから暫くの日々が過ぎ。画商と男が顔を合わせたその後にも、変人の行動に変化は無い。資料室で図鑑を読み散らしたり、リビングのソファ後ろでラフ画を描き散らかしたり、その合間に彼と少々話したり。しかし、ここ最近は大型の作品に取り組んでいるようで、変人はアトリエに籠りきり。節立った頼りない指が支える筆はキャンバスを頻りと駆け回り、真っ白だった其処を色付けていく。「天使の梯子、橋……雲…」それに合わせてヤバい宗教にハマっているのかと引かれそうな呟きが幾つも零れていたが、それが不意にぴたりと止まり。かと思えば筆も身体のブレも全て静止、一時停止のボタンでも押されたのかという硬直から一秒、二秒、三秒――その身体が傾いた直後、がらごろがしゃばたん、と周りの絵道具まで巻き込みながら何の受け身も無く床へと強かに打ち付ける形で倒れ込む。そのまま画家の指先すら動く気配は無く、呼吸しているのかさえ怪しい静けさだけがアトリエに満ちていた。)
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