『蚕繭』 2024-08-25 20:21:07 |
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(/此方でも待ってました~~!!忙しいのはもう社会の所為ですから背後様はお気になさらず!!私はお返事貰えて大変嬉しくて小躍りしております!!
愛想を尽かすとか全く無いのでご安心召されて下さい!!私、気が長いのもそうですが執着の化身()みたいな所もありますので、じっくり腰を据えて待つのが得意なんです!!だからご安心下さい!!
大変楽しみにして頂けて私にやけが止まりません……という訳で自称恋人の方をぶっ込みます!この方、服はフェミニンな感じに仕上がってますが、中身がどうなのかはご想像にお任せいたします……。ではどうぞごゆっくりお楽しみ下さい…!)
( 人が騒ぐ後ろで我関せず、隠れた流れ任せにしゃがみ込んだ体勢で黙々白い頁に色を綴る変人。スタッフ数人が上客を取り押さえた辺りでやっと立ち上がったかと思えば、つい今し方描き終えた一枚――真っ白な背景に、扉が壊れ倒れた黒く丸い鳥籠と、その周りにカナリアらしき黄金色の羽根が幾つも散らばっているのに鳥そのものの姿は無い、暗喩じみたそんな絵をスケッチブックから切り離してその外国人の脂っぽい頭へと被せて、「オレはアンタとは暮らしません。春翔さんが良いです。」などと脈絡の無さそうな拒否を日本語できっぱり告げる。それで満足したのか、そのまま連行されていく客を尻目にぼんやり何処か虚無を見詰めた後に、「……春翔さん?」今頃世話役が居ない事に気が付いたらしい、またふらふらのったり、物販コーナーから離れる足取りと共に彼の名を呼ぶ。
『蚕繭』の個展。愛しの人との逢瀬が大っぴらに叶うその機会を逃す勿体無い真似をする由は無い――そう考えて会場へ向かった人物が一人。グレーのチュールスカート、パフスリーブのブラウスと上品めに纏めた服に、かの画家を彷彿とさせる金と青の薔薇を描いたネイルで指先を飾る。黒く長い髪も丁寧に梳いてパステルブルーの控えめなリボンを結び、いざ現場へと到着してみれば恋人の隣にはいけ好かない男が立っている。いや、立っているだけならまだしも肩を抱くわ手を繋ぐわ、自身を蚊帳の外に親しげにいちゃつかれては苛立ちが募るのも当たり前というもの。その行動が一部画家側からである事は都合良く視界から排除した上で、彼に迷惑を掛けずに男を締め上げる瞬間を虎視眈々と狙い――ついにその時がやってきた。外へと通じる道に仁王立ちに構えていた所に、丁度真っ直ぐ正面から呑気に歩いてきた男を睨み付け、『ちょっと話があるんだけど、』ハスキーにドスの利くド低音の声をぶつけながら、怒り丸出しの足音を立てて距離を詰める。履いてきたブーツがローヒールだったが為に、僅差で相手の方に背丈の軍配が上がるが、それに一々怯みもしないし知ったこっちゃない。『お前、紬ちゃんの何?』びっと鋭いネイルの先で男の鼻先を掠める近さにて指差し、過激派極まりない一触即発のぴりぴりとした空気を纏った問いを向けて。)
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