俺と先輩の秘め事〆

な……ッ！？
(たたらを踏みながらもこちらの切っ先の軌道を、きっちり逸らしてくる技量に無意識のうちに、僅かながら眉間を寄せ。そこでふと、自分がこの稽古を1つの試合として楽しんでいて、相手が思っているよりもずっと本気になっていることを自覚する。しかしそれは今日に始まった話ではなく、ここ最近の彼との打ち稽古はずっとそう。もう自分の手解きなんて要らないんじゃないか、と思うほど日々、実力をつけていく彼。甘く見ていたら負けるのはこちらだと分かっているからこそ目先の表情と手元にのみ意識を集中して─いたにも関わらず、喉付近まで迫ったそれに目を見開き。咄嗟に鎬を使ってすり上げ、竹刀の方向がそれたことで体勢を崩した彼の眼前にピシッ、と握っていた物を突きつけると静かな口調で)
…そこまで。弘臣君、私まえに言ったよね。面をしてない時は危ないから突き技は禁止だって。今日は胴をしてたからまだ良かったけど、これは一から鍛錬しなおす必要がありそうだね。

(/本体様に作ってもらった見せ場ですから偉そうに説教できる身ではないのですが…正座させられる後輩くんは、見てみたいのでありがたく利用させていただきます(笑)
その他話し合い等なければ背後は一度下がらせていただきますが、よろしいでしょうか？)