セイチャットファンさん 2024-08-01 19:55:55 |
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(次の授業までの間、参考資料を借りに中庭の向こうにある図書館へ向かっていたところ─ふと、中庭の桜の木辺りにしゃがみ込んでいる人影が目に入る。かなり長い髪と痩せぎすの体格に纏っている薄汚れた服のせいか、幽霊か骸骨のような印象を受ける男だ─ほんの少しの怖いもの見たさと物珍しさについつい立ち止まって彼を眺めてしまったが、それが良くなかったらしい。彼は突如意識がはっきりしたように自身の前へ近付いて来たかと思えば立ちはだかり、抑揚の無い声で「迷子だ」と告げてきた。「…はぁ?迷子なら事務所行けよ…」─普段通り無愛想に言葉を返した後、踵を返して図書館に向かおうとする、が。何故か無性に彼のことが気になって、自身の足に急ブレーキを掛け─彼の手を引っ掴み、事務所へ向けて歩き出そうとし)
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