名無しさん 2024-06-23 15:07:43 |
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( 渡されたインナーは彼と同じ白色や黒、薄黄色の柄シャツにベージュのものがあった。本当はお揃いの白色でもよかったのだが、なんだかむず痒いしシンプルすぎても落ち着かないので、薄黄色の生地によく見ると白の花柄があしらわれた柄シャツを着てみた。普段漫才で着ている派手なスーツと類似してるし少し身が締まる気がする。しかし、自分では似合っているのかどうなのか検討もつかず、着替え終え恐る恐る試着室から出てきたのだが、待っていてくれたスタイリストさんからは「いいじゃないですかー!」とにこやかに言って貰えて一先ず安堵する。
そして、此方に気付いた彼は周囲をぐるぐると回りながら褒め言葉を浴びせてくるものだから、たまらず「褒めすぎやって」と少し照れたように笑ってみせる。…なるほど、さっき彼を褒めた時自分もこういう感じだったんだろうな、と少し反省もしつつ、それでもやはり満更ではないようだ。
続いて、何かを思い出したかのような言動にキョトンとしながら目の前に立つ彼を見つめていると、突然腕を首の後ろへ回され
、近くで感じる彼の匂いと温もりに一瞬体温が上昇したものの、首元で光るアクセサリーに気が付き、驚きと嬉しさが混じったような表情でもう一度相手の顔を見上げた。)
…これ、綺麗やな。
でも、なんで俺が付けたかったって分かったん?
( 彼がつけていた華奢で綺麗なネックレス、自分もつけてみたいなと憧れていたのは事実なのだが…そんなこと言ったことあったっけ?と思考を巡らせ、1つ心当たりがあるとすればアイツだ、と視線を移した。目が合った相方は『 めっちゃ似合うやんー、ぁ、俺そろそろ行かなあかんから、ほなまたなー!』と適当な言葉を残してひらひらと手を振りながらそそくさと去っていってしまった。
ネックレスを付けてもらう一連の様子も周りのスタッフさんに見られていたようだが、「仲良しですねー」と微笑ましそうに声をかけられただけで、それ以上の関係だと言うのは流石に誰も気付いていないようだ。コーディネートにネックレスが加わったことや、隣にお揃コーデの彼が立っていることもあり、「お2人とも本当にお似合いですよ!」「ユキさんは髪の毛パーマしてみます?」なんてスタッフさん達が盛り上がりを見せていた。)
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