名無しさん 2024-06-23 15:07:43 |
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──あの、表紙も俺らってまじですか?俺、アイドルと並んで表紙飾れるような奴とちゃいますけど…。
( 後日、とりあえず打ち合わせに行けとマネージャーに言われ会議室へとやって来ると、先に来ていた依頼先の女性社員さんに未だ実感湧かずといった様子で上記を訊ねた。あの後、マネージャーから細かい仕事内容を聞いたところ、表紙にまで抜擢されているというのだから驚きのあまり水を吹き出し怒られたものだ。そもそも、雑誌の仕事自体ほとんどインタビューしか受けたことがなく、今回のように女性誌のモデルとして仕事を貰うのは正真正銘初めてである。それこそつい最近、賞レース王者として雑誌のインタビューを受けたばかりだが、それとこれとは全くもって心積りが違いすぎる。モデルもした事がないこんな素人がやって良いものなんだろうかと1つため息をついてしまう。有難いことといえば、モデルの仕事に少し抵抗がある故に、一緒に仕事する相手が彼であるのは心底心強い。そんな事をグルグルと頭の中で考えながら椅子に腰掛けるが、不安が残る此方とは裏腹に、社員さんは打ち合わせで使う資料のチェックを行いながら嬉々として笑顔を向けるのであった。)
『大丈夫ですよ!ユキさん、実はファンの間でもかっこいいって評判なんですから!お2人が一緒にモデルをしてくれたら皆喜びますよー!あ、ちなみに、雪山のお2人には次号にも出ていただきたくてー……あ!美風さん、今回はよろしくお願いします!』
お、みっちゃん、お疲れー。
( さらりと次号の仕事まで依頼されていると、ガチャりと会議室の戸が開かれ彼の姿を捉える。社員さんに続きひらりと片手を上げて挨拶を済ませると「俺ら2人で表紙やねんて。緊張するわー…」と笑いかけた。撮影は何も表紙だけではなく何カットもあるらしいし、局で会うことは何度もあるが、彼とこうして仕事を一緒に行うのはもしかすると初共演以来かもしれない。そう考えると別の意味でも緊張してくる気がした。)
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