政府職員 2024-06-16 11:48:23 |
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紅葉傘による蟲毒解説!!
蟲毒とは、上記にもあるように「五月五日に百種の虫を集め、大きなものは蛇、小さなものは虱と、併せて器の中に置き、互いに喰らわせ、最後の一種に残ったものを留める。蛇であれば蛇蠱、虱であれば虱蠱である。これを行って人を殺す」という記述が始まりの虫を使った中国伝来の呪術です。虫以外にも小動物を使った記述もあります。因みに日本では呪殺による実刑判決が出ているので刑事罰の対象になります。
その中でも中国では、金蚕蟲と呼ばれるものがあります。金蚕蟲とはたくさんの毒虫同士を甕の中などで共食いさせ、最後の一匹を用いて呪法を行う蠱毒の一種です。それで生まれたこの妖虫に、高価な錦の織物を食べさせることで排泄される糞を、呪いたい相手の食事や飲み物に混ぜることで、命と財産を奪えるとされていた物騒な呪毒です。これだけ強い術、当然相応の対価が必要です。まぁ高価な錦を入手し続けなければならないという金銭的負担、毎年誰かを生け贄として殺害せねばならず殺したい相手がいない場合には家族を犠牲にしなければならないというコスパの悪さ、このルールが守れない者は、自身が呪いによって死亡してしまうという失うものの大きさ、その為途中でこれを放棄したくなるものも多いとか。
強力な呪物である金蚕蟲は水や火や刃物など様々な手段を用いたとしても絶対殺すことはできないので特殊な方法で放棄します。それが嫁金蚕、方法としてはこの呪法で手に入れることができた金銀財宝及び金蚕を、箱の中に入れて道ばたに捨てることなのである。そうして出来た箱を誰かが持ち去ってくれれば財産こそは失われてしまうが命を脅かす呪いからは解放されるという、そして拾った者に金蚕蟲が憑く。とまぁ、呪詛返しのようなものですね。
因みに憑き物と混同されることもあるのですが、あくまでも呪物や呪毒の類なんですよ!!
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