掲示板ファンさん 2024-05-30 14:57:38 |
|
通報 |
──
……はい。
(相手が宿儺の指を受け取ったことを確認し、手を引っ込めた後─再び頭を下げながら、去っていく相手の背中を見送った。暫くの間その場で一人、ぼんやりとしていたが─ふと気が付いたように目の前の扉を引き開け、薄暗い部屋の中へと足を踏み入れる。革靴を脱ぎながら、片手で壁を軽く叩き、電灯のスイッチを探って押すと─ぱちん、と小さく鳴る音と共に部屋の電気が点いた。─清々しい程に何も無い部屋であるが、逆に─そちらの方が居心地が良い。ジャケットを脱いだ後、部屋の隅にぺたんと腰を下ろした。そしてまた、暫くの間─そのままぼんやりと虚空を見つめていて)
| トピック検索 |