掲示板ファンさん 2024-05-30 14:57:38 |
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……ありがとう、ございます。……宜しく、お願い致します。
(男がつらつらと並べ立てる説明を─先程から何一つ変わらない、何処を見ているのか分からぬ空虚な瞳と、眉一つ動かない鉄仮面で静かに聞いた後、最後の言葉に釣られたかのように少年へと目を遣る。目線が噛み合うなり相変わらず自身をぎろり、と睨んでくる少年を冷めた瞳でまじまじと観察し、相手の方へと視線を戻した。─どうやら、相手が案内してくれる─ということらしい。抑揚の無い声で相手への礼を述べつつ、深々と頭を下げて─勿論それは、端から見ればあまりに不自然極まりないものであるが─自身なりに『人間らしく』振る舞ってみせた。男はそんな様子を見て満足気に笑ったかと思えば─"んじゃあ恵~、硝子んとこ行くよ"と、少年に声を掛ける。少年は少々不満気な様子ではあったが顔を上げ、"…分かりました"と返事をして─男と少年はその場から立ち去っていった。その後暫しの間沈黙し、改めて口を開き)
……ここが学校、ということは。貴女と彼以外に…他の、生徒の方もいるのですか。
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