掲示板ファンさん 2024-05-30 14:57:38 |
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……真人さん。騙し討ち、とは、感心しませんね。
(相も変わらず感情の何一つ籠らぬ声でそう述べた後─真人を罵るでもなく、声を荒げるでもなくただ静かに見遣った。手を叩き落とされた真人は手を上下に振りつつ─「あーあ、折角面白くなるとこだったのに」と然程残念でも無さそうな声色でそう呟く。─白雪が一片、はらりと空から舞い落ちた。その雪は真人の皮膚と、今しがた自身の手袋が変異した呪霊を黒く溶解させていく。「冗談だってば。じゃ~ね、また誘いに来るよ」じゅ、と焼けるような音を立てて皮膚が溶け落ちた真人は─降参、とでも言いたげに両手を上げた後、ひらひらと片手を振り、あっという間に人混みへと紛れて見えなくなった。─今日の所は諦めたらしい─真人が完全に消えたのを確認した後、指先から再び手袋を生やす。そうしてそのまま相手をじっと見つめ─自身が何者であるかを名乗って)
……黒鐘、と申します。…呪霊、呪い…お好きなように、お呼びください。
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