掲示板ファンさん 2024-05-30 14:57:38 |
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……何度来ても、同じですよ。人は、殺しません。
(彼女が何者か、との問い掛けには答えない。理由は単純、今自身の前へ歩み出てきた彼女のことなど何一つ知らぬゆえ、答える術がないからだ。─首を傾げながら相手を見据える真人をじっと見つめ、幼子に言い聞かせるかのように─一音一音を切り、はっきりと言葉を発音してみせる。だが眼の前の"これ"がその程度で懲りる男でない、と言うのはこれまでの経験から理解している─案の定真人は「あはは、つれないなあ。報われもしないのにさ、まだやってるの?─人間の"味方"をさ。」にい、と唇の端を楽しそうに引き歪め、両掌に呪力を纏った状態で─相手へと一歩近寄った。「へ~え…俺とか黒鐘が見えるってことは…呪術師なんだ?君。…俺、呪術師って初めて見たなあ。…"握手"しようよ。」そう嘯きながら真人が彼女へと差し伸べた手を、触れる直前の所で素早く叩き落とす。真人の手に触れた手袋がぼこり、と変形し─異形の呪霊に変化するのを横目に、それとなく相手を自身の後ろへ追いやって)
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