女子生徒 2024-04-30 23:32:52 |
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足りないって言われてもなあ……、
…お前今からそんなんじゃ卒業した後どうなるんだよ。
( いつぞや聞いた、彼女のバイト先である居酒屋の店長さんの言葉がリフレインする。こうして素直に我儘を言えるようになったということは、それほど自分に気を許してくれているといってももはや過言ではないのだろう。彼女の不安なんて知らないままに、それを微塵も疎ましく思ったりなんて事のない自分がいることにふと気付いてしまえば何だか可笑しくなったりもして。こちらに向けられた視線を正面から真っ直ぐ捉えては、ん?と小首を傾げつつ頬杖をつき眉を下げて浮かべる笑みは面白がっているようにも、やはりどこか呆れたようにも見えるもので。卒業してしまえばこうしてほぼ毎日顔を合わせることなんて無くなるわけだし、その時の彼女の心境を考えてみようとするもそれはきっと自分には計り知れないことだと早々に諦めて。何を勘違いしているのか、途端に呑気な様子を見せる相手に「甘いもの…?ああまあそっちはそりゃそうだろうけど。…お前の"本気"はこっちなんじゃねーの?」と表面を彼女に向ければ、しっかりと剥がれた修正テープの下から顔を出した『鳴』の一文字を指差して。 )
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