女子生徒 2024-04-30 23:32:52 |
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せんせー、まとめた紙持ってきた、よ……
─── …あれ、いない。
( いつも書く字よりもちょっぴり丁寧に書き連ねた委員会のまとめの紙と、それからクラスメイトたちの写真とプロフィールをまとめた紙を持って慣れたように生物準備室のドアを開ければ、そこは水槽の中の友人たち以外何もいないがらんとした空間。ちょっぴり気合を入れて開けたせいかがっかりの気持ちよりも安堵の色が勝る声でぽつりと言葉を零せば、みきは「 ふぐ太郎、ふろすけ、せんせーどこ行っちゃったか知ってる? 」と冗談交じりに小さな友人たちに問いかけながらもみきは待っていたら来るだろうかといつも彼が座っている席にすとん、と腰を下ろし。机の上に置いたクラスメイトたちのプロフィールをまとめた紙を適当に捲っていれば、もちろんそこには自分の写真もあるわけで。名前、部活所属の有無、得意教科、と続く項目の下の【好きなもの】という項目には何かを隠すような修正テープの跡の上に【あまいもの!】 と書いてあり、みきはそれをさらりと指でなぞれば「…鳴海せんせー、って書いたの。隠しちゃった。」と小さな声でぽつりと呟いて。 ────── 『 鳴海先生、今日はほんっとうにありがとうございました…!私一人じゃきっと緊張でどうにかなっちゃってました…! 』職員室にて。今日一日をなんとかやり過ごした安心感からか、年相応ながらも人懐っこさの感じられる笑顔で直属の先輩である彼に頭を下げるのは新任の新山。今日一日で覚えることやら諸々は更に増えたが、それでも彼女の目は未だにきらきらとフレッシュなやる気に満ち溢れているようで。 )
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