匿名さん 2024-04-25 00:30:33 |
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( / こちらこそよろしくお願いします!
………………少し、触るね。
(躊躇わずに頭を差し出され、その無防備な姿に一瞬目を見開いて。それでも、すぐに平常心を取り戻し、彼の指通りの良いさらりとした髪を手櫛でとかしていく。ああ、綺麗な黒髪だ。彼は、自分なんて平凡で地味だとよく自虐を言うが、何故それほど自信がないのか不思議でならない。こんなにも、全てが魅力的で、僕を虜にしているというのに。しかし、警戒心が足りないところは心配になる。いくら同性だからって、ただのクラスメイトに頭を触らせるか?誰にでも頭や身体を触らせていたとしたら、嫉妬どころの話では済まない。彼は、遥太は、僕が守らなければいけない__彼とのスキンシップで明るく弾んでいたはずの心に、黒いモヤがかかっていく。そして不意に彼の髪をとかす指に力が入ってしまい、ハッと我にかえる。己の手を見れば、数本の黒い糸のような髪の毛がついていて、頭が真っ白になり。彼の頭を労るように撫でて、湧き出てくる謝罪の言葉を出すことしかできず)
遥太!ご、ごめん……今、力み過ぎてしまって……痛くなかった?大丈夫?ごめんね、ごめん……よしよし……
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