匿名さん 2024-04-25 00:30:33 |
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……え、これ、僕だったの?………わぁ、やば、すごい……絵、上手いんだね
(遥太が見せてくれたノートに描かれたその絵は、話を聞く限りどうやら授業中の僕を描いたらしく、その事実にぶわっと胸が熱くなって。彼はよく少女漫画を読むという情報をとある筋から手に入れて、ずいぶんと可愛らしい趣味を持っているんだとさらに好きが増した日のことをふと思い出す。しかし、実際こんな風に絵が描けるとは知らず、純粋に感心しつつその絵を凝視して。絵柄のせいもあるが、やけにきらきらとした表情をしている絵の中の自分。まさか、遥太の目に映る僕は、こんなに輝いているのか……?なんにせよ、この絵は世界中のどんな名画より僕の心を揺らがせた。こんなの、ズルすぎる。いつのまにか嫉妬心でもやもやとした感情など吹き飛んで、消しゴムを再びペンケースの中にしまう。せっかく彼がこの僕を描いてくれたんだ、本人が嫌がろうがなんだろうが絶対に手に入れるし厳重に保管して永久保存してやる)
あのさ、その絵、僕にくれない?消すのなんてもったいないよ。……ね?
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