匿名さん 2024-04-25 00:30:33 |
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……ふふ。
(僕の言葉に真っ赤に顔を染めた彼を見て、蕩けるような甘い笑い声がもれて。ほら、この世の生命体の中でもトップクラスに君臨する可愛らしさだろう。そんな自分の魅力を自覚できていないのもまた奥ゆかしく、いじらしい。全人類に彼を見せびらかしたいとも思うし、クラスメイトの奴らの視線を受け危なっかしく赤面を晒す彼を、僕だけが独占したいとも思う。複雑なジレンマを抱えつつ彼を眺めていると、いつのまにか先生がお見えに。そのまま授業が開始され、気持ちを切り替えて優等生らしく真面目にノートをとっていき。すると、一つの問題を出され、学級委員長の僕を気に入っている教師は僕を回答者として呼び当てて。幸い予習範囲だったため、すらすら黒板に回答を書いていき。答案の解説まで口で説明すれば、教師は満足そうに頷いて。こんなの出来て当然でしょ、と捻くれた性格から成る言葉は飲み込んで、黙って微笑んで席へ戻ろうとして__ふと、自身の後ろの席に座る遥太のノートが目に入り。そのまま時間は進み、休み時間に入って)
遥太、ひょっとして、さ。さっき、なにか落書きしてた?
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