原神なり

>蛍

礼を言う
こうしてゆっくりとした時間を過ごすのは久方ぶりだ。
お前は旅に出なくて良いのか?無理に我に付き合っているのなら、早く行った方がいい。


(普段は妖魔退治に追われては業瘴との苦痛に耐える日々だ。
こうしてのんびりと食をするのは本当に久しぶりな感覚がする。
以前の海灯祭や食比べの日からそんなに日も経って居ないというのに。
仄かな笑みをその紅顔の美少年と言っても過言では無いその整った顔立ちに浮かべては、ふと彼女は日頃から多忙だ。
無理に付き合ってここに留まっているのでは無いかと遠回しに心配して)