『２人が織りなす景色』

ここで寝ていると風邪をひきますよ
(おそらく体調を崩しているが、きっと彼のことだからはぐらかすだろうと予測して。さっき触れた手くらいは振り払われる覚悟はしていたが、行き場の無くなった手をそっと下ろしてみる。無自覚に下がった眉のまま彼を見つめていると、ゆるく頭を振られて更に、心配という文字を顔に書いて見つめてしまう。前の時に自分のことを心配してくれた手前、隠しているんだろうと、そんなことを思いながら、再度pcの方へ視線がいってしまう。やはり見ては行けなかったものなのかと反省し。言いかけた言葉は今は言えず、怪訝そうな目に作った微笑で返して。仕事で使っている隠語を耳にして、仕事の方に頭が持っていかれそうになるが、ここにまで深く持ってくる必要は無いと判断し。でもあと少しで捕まえられるという事で、興奮が冷めやらぬようで。口角は意識してないのに上がっているし、目だって瞳孔が少し開いている。休むつもりのない彼を見て、全く…なんて、まるで母親のようなことを思いながらソファーの後ろへと立つ。流石に隣に座るのはいかがなものかと遠慮して。監視、とまでは行かないがまさかの事がないように、彼が作業を止めて休むと言うまではここに居ようと勝手に決めて。相談に乗るていでここに居たら変ではないでしょうと。)
あと少しなんです、あと少しで
もし、薬物関係のことを詳しく知りたいのであればお聞きください、相談に乗りますよ

(/詳しい描写ありがとうございます(蹴り推奨))