『２人が織りなす景色』

ぅ"…ん、大巳ぃ？わっ、すまん散らかしてて─
（いつの間にか教材が顔面からずり落ちていて、普段上げている前髪は下りて乱れていたらしく、誰かの気配による指先に、そんな些細な接触でもピク、と動いてしまえば寝ていても警戒心は健在なようで目覚め、一気に覚醒してしまった。バッと俊敏な動きでＰＣの前へと行けば、此れまた勢い良くダンッ！とＰＣ画面を両手で閉め、キスシーンがと云うより彼に見られてしまったのでは、と云う事自体に冷や汗を掻き、クールダウンに落ち着かせていれば、ふと眩暈がして両手で顔を覆い。ついそうするも、先日彼に対し疲れてるなら無理するなと云う旨を諭した手前、自身が体調不良である態度を晒しバレる訳にはいかない、と両手を下ろし何て事も無かったかのように振る舞おうとする。薬物の資料を纏めながら普段通りを装って。依存する様を薬や毒と喩え見立てる参考にしようかとも考えていたりするが、そう云えば最近では薬物が横行し蔓延っているとの情報を小耳に挟んでおり、其れに彼もまた彼にとって引っ捕える事に対しては前向きではあるだろうが、駆け回されてるんだろうか。そんな事を思いながら彼の近況を窺い。）
其の、お帰り。最近顔見せてなかったじゃん？また忙しかったんか。

（／いえいえとんでもございません、ヤクザによる薬の件を入れて返してみました。
そう、ですよね。）