【─ Darkness Light ─】BL.ML異世界近未来FT

《化物“ブラックソウル”について》
人間が突如得体の知れない化物になった存在。
見た目や能力は個体ごとにそれぞれ違っており、強さも異なる。またブラックソウルは酷く苦しそうな鳴き声を上げ暴れ回る事が多いが、どこか悲痛な人間の叫びにも聞こえる──現在、ブラックソウル化する原因は未だにはっきり解明されていない。
体内のどこかに必ず掌サイズのコアがあり、それを破壊すると中から黒い原石(魂)が出てくる。ただしコアを”破壊した時点”で、人間に戻る事は無くそのまま化物は黒い影に包まれ消滅する。



《ルクススペイ-希望の光-》

国家公認の上で集められた特殊部隊。
化物から人々を守り鎮圧した後、魂の救済をするのが主な役割。猫や人探しといった他に、異能力者に見合った小さな任務も度々あり、人々からはヒーロー(英雄)と称えられているだとか。

ルクススペイ隊員が訓練で得た力によって、個々の能力とはまた別に鎮圧した対象の化物へ『魂の救済を──。』と祈りを捧げる事で、半分の確率で人間へ戻す事が出来る。もう半分は戻せずに亡くなってしまうが魂は還り、化物は温かい光に包まれて空へと消えていく。その際に時折、何とも穏やかなお礼の声がどこからか聞こえる時がある模様………きっと安らかな眠りについたのだろう。
それを支える様に裏では研究員達がブラックソウル化を防ぐ術や、極力犠牲を伴う事無く救済を確実にする方法が他に無いかと日々研究に没頭している。そして、その片隅にはとある人物の左眼も保管されているらしい。



《ヴァイストリガー-悪の引き金-》

様々な理由で異能力者が集まった特殊集団。
目に余る極悪非道な犯罪集団や、ブラックソウルなどの敵に対し、容赦無く集団壊滅や瀕死に追い込むといった具合はまさに“目には目を歯には歯を”。それが人々の目には危険な半グレ集団に映るのは致し方無い事。
正しいか否かはさておき、多少は裏社会の抑止になっている節もあるのだろう。ヴァイストリガーが結成され暫く経ってからは、一部地域の犯罪件数が以前よりもめっきり減っただとか。

“破壊及び魂回収理由”。
ブラックソウルの救済が確実に出来る薬や武器を作るべく研究者がコアの中にある“黒い原石(魂)”に着目。
救えるかもしれないブラックソウル(元人間)を消滅させる為、犠牲は伴うがこれらを利用する事でもしかしたら───と黒い原石謂わば魂の回収をする事となった。
これが成功すれば化物を人間へ元に戻せる薬が出来、確実に救える日がくるはずだと研究者は日々取り組んでいる模様。