中華娘 2024-03-28 09:57:33 |
通報 |
で、でもこれ誰かに踏まれるしてないし泥水も吸ってないから汚くないヨ!
もたいない(勿体ない)!
( 彼の伸ばされた手を避けるようにドーナツを彼から遠ざけてはふるふるチリチリと耳元の鈴を鳴らしながら首を横に振って。折角彼が買ってくれたドーナツなのにただ砂浜に落ちた程度で食べないのは勿体ないと言いたげにその瞳は物語っており、育ちの良い彼が食べるのを拒否するのはいざ知らず、育ちの卑しい自分が食べる分には構わないじゃないかと彼の真意が分かっていないようで。だがしかし彼の提案に今度は反対に紅鈴がきょとんと瞳をまんまるにしては彼を先程の大通りを歩かせる訳には行かないとその提案にまた首を横に振って。「 ど、ドーナツまだこれがあるヨ!それに、一日にドーナツたくさん食べるしたら紅鈴ふとちゃう…! 」先程の〝掃除〟 を隠した手前、どうしても彼にバカ正直に大通りで帰りたくない理由を話す訳にはいかずしどろもどろになりながら口をついて出たのは思春期の少女らしい理由。最も彼女はそんなことを考えて甘いものを節制したことなどただの1度もないのだが。紅鈴は粗方砂が落ちた─── と言っても砂がはらいきれてはいないのだが ───ドーナツを彼に見せてはにこ!と笑ってみせて )
ほら!取れた!ネ、マスター!
トピック検索 |