中華娘 2024-03-28 09:57:33 |
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砂、ぺっぺっ……?
(主人である自分の身体に問題ないことが伝わったのか、安心したような従者の顔を見て、こちらもホッとしたように微笑んで。しかし平然とドーナツを拾い上げて不思議そうな顔の彼女に、きょとんとした顔で考え込み。すぐに彼女の言っていることを理解すると青い目を丸くし、慌てて「こらこら、拾い食いなんて不衛生だろう」と、彼女の手からドーナツを奪い取ろうと手を伸ばし。なるほど、彼女はスラム育ちだし、最初に彼女を買ったのは人を従える器ではない人間だったらしいから、食べ物を選んでいる余裕がなかったのは当然だろう。けれど自分の従者になったからには、そんな卑しい真似などさせるものか。「いいことを思いついた」と言わんばかりににっこりと笑えば、どうせ同じ道を通って帰るのだから、と別のドーナツを買って帰ることを提案し。風船が割れた程度なら、そろそろあの騒ぎも落ち着いていることだろう)
そうだ紅鈴、帰りにあの店に寄ろう。キャラメルでもチョコレートでも、新しいのを買って帰るといいさ。
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