中華娘 2024-03-28 09:57:33 |
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知道了(わかった)!
( 見事お強請りが功を奏し、お散歩先は自分のお気に入りの場所になる。彼に荷物の準備を頼まれれば元気に返事を返し、そのままぱたぱたリンリン遠くの部屋へと駆けていき。彼の処方されている薬と、もしもの時の薬、それからお水と日傘…と色々諸々をお散歩用の籠に詰め、それから次は自分の支度。初めてここに来た頃は薬の種類や区別はおろか、存在自体すらも知らなかったが今ではすっかり彼が服用しているものに限り覚えられるようになった。成長だ、とご機嫌に太もものホルダーにある二丁拳銃の弾数確認と毒針を目視でチェックし、何時どこで誰に襲われても対処をできるようにと彼の盾であり矛でもある為の支度も完璧。鏡の前で乙女らしく前髪をちょい、と整えたあとに店の方へとひょっこりと顔を出せば「 マスター、準備できたらヨ!出発! 」と籠を持ってない方の拳を突き上げてにこにこと人懐っこく微笑み。今日はぽかぽかと天気も良いし風もないからきっと波も穏やかだ、海の存在を知らないスラムキッズだった紅鈴にとって全てを見る度に色んな姿を見せる海という尊大な存在は彼の次にお気に入りのようで。 )
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