共依存中毒 〆

いや、あの、俺は、ベッドじゃなくて床でいい、です。(ベッドなんかで寝て、あとからぐちぐち言われるのはごめんだと思い全力で拒否り)
じゃなくて、床で寝かせて下さい。お願いします。(自分にとって何のリエカもない自分を拾う人なんて居ないと思っていたし、優しくされれば、それだけ怖くなり、今度は土下座をして懇願して)

……分かった。じゃあ一緒に床で寝ようか？
待ってて、布団持ってくるね
(土下座までして床で寝たいと懇願されてしまえば苦い顔をし。これはいくら言っても聞いてはくれないだろうと短く息を吐き出しては、どうしても床がいいのなら一緒に寝ようと言い始め。ベッドのある部屋に入って直ぐに出てくれば一組だけ持っていた敷布団を床に置きその場に座って、ぽんぽんと布団を叩き)
ほら、ここに寝転んで？

うん(自分は何か間違った事を言ったのだろうか。だとしたら、何がいけなかったのか分からず頭の中で考えるが答えが見つからないまま、布団を用意されると、ゆっくりと布団の上に座り、しばらく横になるのを躊躇い、おどおどして)

……あ、そっか、僕が先に寝転んだ方がいいかな？
(布団の上に座ってはくれたもののそこから先に進まない為にどうしたのだろうかと首を傾げ。自分が座っているからかと思えば遠慮しなくていいのにと微笑みつつゆっくりと寝転び片腕を伸ばして、ここに頭を乗せていいよ、と見上げながら笑顔で話しかけ)

えっ？(これはやはり、怒らせてしまって、罰なのだろかと思い、聞いてみる事にして)
あの、秋斗さんはベッドで寝ないの？それとも、これも何かの罰？(罰と言われてしまえば、自分には従う以外の選択肢はないと思い)

ん？……うーん、ある意味罰になるのかな…。
(寝転んだまま待っていたのだがどうも意識の違いがあるらしく、苦笑いを浮かべゆっくり身体を起こし。一緒に寝るのが嫌なら罰になるかと少し俯いて、無理強いは良くないしやっぱり自分はベッドで寝ようかと立ちあがろうとし)

そっか、、(罰なら仕方ないかと横になろうとしたら秋斗が動く気配を察して、何かされると思って固まり目を閉じて)

……僕は何もしないよ。
(動かず目を閉ざしているのを見れば苦笑いを浮かべ、右腕を動かしそっと頭を撫でて。繰り返し撫でながら酷いことはしないと小声で呟き)

(何もしないと言われても、頭撫でてるじゃん。と思いつつ、それに黙って耐えていると、頭を撫でられる事は酷い事ではないのかと思い。以前、頭を撫でられた時に髪を掴まれ引っ張られたり、下心があってのちに酷い目に遭わされたので撫でられる行為にも、抵抗があり、動かないで終わるのを待ち)

……ん。お終い。
ちゃんと布団の上で寝てね？
(暫くそうして撫でた後そっと手を離し、お終いと声を掛ければゆっくり立ち上がり布団で寝るよう促して。自分は風呂場へと向かい).

う、うん。(秋斗の手が離れると強張っていた体から力が抜けて、風呂へ行くと言う相手の背中を眺めてから布団に横になり)
緊張した。早く独り立ちしたかったのに、結局無理で他人の家に居るなんて、どうかしてる、、よな、、

……あー、何やってるんだろ…
(服を脱ぎお湯に浸かりながら、今日は珍しくお風呂に入る気になったとふっと笑って。今更冷静になってみれば見知らぬ年下の男の子を家に連れ込んでいる。長くため息を吐き出すものの、あのまま放っておけなかったから後悔はしていないとふっと笑って)

(もう、人を信じるのはやめようと思っていたのに、何故だか心が揺さぶられる感覚を覚えて)
期待はしちゃダメだ。いつかきっと、嫌になって捨てられる。(そっと目を閉じると施設での事を思い出していて)

…大事に、してあげたいな……
(あの子の心の傷を癒す手伝いが出来るなら何だってやれる、なんて思いつつゆっくり浸かり。温まれば上がり全身しっかり洗いもう一度浸かって。長く息を吐き出し風呂場から出て水分を拭き取り寝巻きを着てゆっくり伸びをし)

あったかい、眠くなって、きた、、(ウトウトしてくると、眠りに落ちて)

……うん、おやすみ
(脱衣所から出て様子を伺ってみれば眠っていた為に目を細めて微笑み。寒くないようにと掛け布団を身体にかけてやり、自分は別の部屋のベッド…ではなくソファに腰掛け、ぼんやりと虚無を眺めており。そのままうとうととしては眠りに落ちてしまい)

(朝になると、目を覚まして、瞼を摩りいつもと違う景色に、あれ？ここどこだっけ？と思うも、思い出しては、秋斗さんに拾われて、ここに居るんだと思い)
あ、そうだった。

……ん、おはよう。朝御飯、何が食べたい？
(ソファからゆっくり身体を起こし伸びをして。今日は珍しく休日出勤の要請が来なかったなぁと思いつつ立ち上がり、様子を伺えば起きていたので声を掛け)

あ、おはよう。(声をかけられて、一瞬ビクッとするも挨拶を返して)
えっと、特に嫌いな物はないから、なんでも大丈夫。(正確には、ゲテモノや好き嫌いをすると、その度にお仕置きされるので、何が好きで何が嫌いなのか分からなくなっていて)

そっか…じゃあ、少し待っててね
(なんでもと聞けば定番のものでいいかと思い直ぐに台所に向かい。トースターでパンを焼く間に目玉焼きとウインナーも焼いてお皿に盛り付け、焼き上がったパンもお皿に置き)
どうぞ召し上がれ？
(テーブルの上に用意しお茶も持ってきてコップに注いで、食べるよう促し)