「は、はい。ケガは、ないです。なにも……されてません」 ゴブリンに組み敷かれ身体を押さえつけられていたところを救われ、こちらに来るように言われたジュリアは言われるままに神崎の方へ駆け寄っていく。 よほど心細かったのか、神崎に近づくやいなや彼の背中に体をくっつけて震えはじめ 「でも…怖かったです。」 そう小さな声で、神崎の耳元でつぶやいた