とある手記 2024-02-27 14:15:04 |
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>57 磬様/鸞様
いえ、私も磬さんに褒められてばかりですから。貰ってばかりは性に合いません。
(長所と言われることが少ない、と口にしたのを聞くと少し驚いたように目を見開く。自分は相手が心の内がわかってしまうという所に関しては助かっている場面が多いが通常であれば考えていることが伝わるというのは気味が悪いものなのだろうか、と考えながらも、自分は相手から『美しい』や『可愛らしい』などと沢山褒めてもらったことから何かお返しのようなものがしたいと思っていたところであり。もちろんその為だけでお世辞で言った訳ではなく、本心からの言葉を贈り。)
そうなのですね…いつかお目に掛かれることが出来たのなら永く生きている間でも何度でも思い出せるように記憶するでしょう。
(相手もあまり覚えていないということなら、無理して仏具について考えなくていいかと思い気が楽になって。大きい、ということだけ分かっているのであれば想像することは自由だと思いどんな色か、形か、手触りか想像して。もしも『磬』という仏具を見ることが出来たなら、永い時を生きている神であるとしても一時も忘れぬように記憶すると誓い。)
確かにそうですが…
(人肌が恋しいと感じるのは神も同じ、そう恥ずかしさに悶えている自分に言う相手に確かにそうだと頷いて。そうかもしれないが、自分が他人に甘えるような者だと思われたくなかったという強がりな部分が出てしまい、だが甘えられる相手ができて嬉しいという気持ちもあり…という複雑な心情で。なんとか羞恥に耐えながらしゃがみこむ為に折り曲げていた足を伸ばして立つと顔に集中している熱を気にしながら視線を泳がせ。)
か、可愛らしくなど…!っ、は、はい…お願いします…
(自分を戸惑わせないように一言告げてくれたのだろうか、どこまでも気を遣えていることに素直にすごいなと思いながら上から下へと髪を漉く手つきに段々と羞恥心が抜けてきて。その手つきと柔らかい声のお陰か顔を覆い隠していた手はすっかり外されていて。)
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