とある手記 2024-02-27 14:15:04 |
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「う~……も……もう吐けないぃ……」
茜色の髪が特徴的な女性神は、心配して相手が近づいてきたのに気づいたのか『吐く手伝いくらいならできる』という言葉に、もう胃の中は空っぽであるため吐くことは出来ないと伝える。
そしてモゾモゾと動く彼女は、どうにか起き上がろうと力を入れて上体を起こすが、フラフラと不安定に揺れる。
「の……飲んでたら突然波に攫われて……気付いたらここに来ててぇ……」
半分意識が無いのか泣き上戸なのか、情緒不安定なまま聞かれてもない事を言葉に詰まりながら喋り始める。その話によると、海際で月を見ながら晩酌をしていたら波にさらわれていつの間にかここに打ち上げられていたらしい。
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